製品
<取扱終了>
XLRコネクターを用いたバランス・ケーブルにおいて音質劣化要素を取り去ります。XLRコネクター1番ピン(GND)の伝送に新たな芯線を追加し、3芯構成のケーブルとします。
- 一般的な非絶縁のバランス伝送において、信号ロスを感じないダイナミックレンジの広大な音質を得られます。
- ノイズの影響を受けにくく、ケーブルの長さによらず安定した音質をもたらします。
一般的に販売されている2芯構成のケーブルからの当製品への変更では、低音楽器の音の明瞭さの向上や中高域の演色の少なさに気づかれるでしょう。
当バランス・ケーブル ONS202C3XL は左右ペアで提供し、左右識別のマーカーを設けています。シールドを含む信号路の構成を電気回路上の視点から見直したケーブルです。
XLR入出力コネクターを備えた音響機器の多くは、上図の様に非絶縁の電子平衡回路が用いられており、GNDレベルの伝送が必須となっています。確実なGNDの伝送が行われなければ、受信機器側アンプ回路の品位の高い動作は望めません。GNDラインにはHOT、COLD間の微小なズレを吸収するための電流や、送信機器のGNDレベルの揺れと受信機器のGNDレベルの揺れとの間に存在する差電圧をキャンセルするため電流が流れます。GNDラインは電子平衡回路における信号伝送路の一部であると言えます。
・図1に示す一般のバランス・ケーブルではシールド・ラインを借りてGNDの伝送を行うこととなります。シールド・ラインは芯線とは電気的特性が異なりますので、信号路としての不十分な特性が音質への悪影響をもたらします。また、シールド・ラインは外来ノイズをガードするラインですので、GNDに外来ノイズが混入することとなります。
・図2に示す当バランス・ケーブルではGNDの伝送に独立した芯線を用い、シールド・ラインとは分離しています。GNDラインはHOTライン、及びCOLDラインのリターン・ラインとなっています。往路・復路で同じ品位の高い電気的特性が得られます。また、外来ノイズをガードするためシールド・ラインは信号伝送路とは分離されます。
多様な線材が存在しますが、比較検聴の結果、すずメッキ軟銅線を芯線材とする カナレ MS202-2P を採用しました。BELDENの一連のケーブルに使われる High Conductivity Tinned Copper(高導電率錫メッキ銅)線を意識したとも伺える低音域の充実を狙ったもので、帯域バランスの良い音質重視の線材と言えます。
端末コネクターには定番として評価の高いNeutrik(ノイトリック)製の NC3MXX-B、及び NC3FXX-B を採用しました。金メッキ・コンタクトが用いられています。
多種のハンダを比較、吟味し銀、銅入りの組成をもつ鉛フリー・ハンダを採用しました。美音、かつ帯域バランスが良い音の伝送に貢献しています。
兄弟モデルの ON8423C3XL との比較では、スケール感や品格の高さでは ON8423C3XL に一歩譲るものの、当ONS202C3XL は高いコストパフォーマンスを誇ります。
受注後に組み立てて出荷するクラフト・ケーブルです。
長さ | 価格[円](税込) |
0.75m | 5,900 |
1.5m | 7,550 |
3m | 11,350 |
5m | 16,350 |