製品
オーディオ帯域の周波数分割を実現するためのハイパスフィルター機能を搭載したF-Moduleです。低ノイズ抵抗器と高性能なPPSフィルムコンデンサを含む80点超の部品を高集積し最小の面積に収め、高いリニアリティを実現したアナログ回路モジュールとなっています。本製品を採用したユニットは適正な配置を行うことにより他の機能ブロックからの高いセパレーションを実現し、現代的な高性能オーディオのクオリティを獲得するでしょう。
~ クロスオーバー周波数設定 ~
60, 120, 180, 240, 300, 360, 420, 480, 540, 600, 660, 720, 780, 840, 900Hz,
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15kHz
~ 減衰スロープ設定 ~
a) FLAT ・・・ 減衰帯域なし
b) 1次(-6dB/oct)
c) 2次(-12dB/oct: バタワース)
d) 2次(-12dB/oct: リンクウィッツ-ライリー)
e) 3次(-18dB/oct: バタワース)
f) 4次(-24dB/oct: リンクウィッツ-ライリー)
~ 位相設定 ~ 正相(0°) / 逆相(180°) の切換え
~ 使用パーツ ~
・抵抗器には薄膜技術を用いた金属皮膜抵抗器(抵抗値誤差0.5%)、コンデンサには絶縁材にPPS(ポリフェニレンサルファイド)を用いたフィルムコンデンサ(容量値誤差2%)を使用しています。薄膜抵抗は、均質な極薄の膜を生成する高度な技術により作られ、低い電流ノイズと高周波域までのリニアリティを維持します。また、PPSフィルムコンデンサは低損失、低ESRを特徴とし高周波域までのリニアリティを維持します。これらを組み合わせ、本機では、±3.5%のクロスオーバー周波数確度を確保し、全帯域に渡り高いリニアリティを実現しました。
・より正確なフィルター特性を実現するために高ゲインのバッファーアンプとしてテキサス・インスツルメンツ製オペアンプIC OPA1652 を用いています。FET入力による低入力電流、極めて低い歪率(THD+N=0.00005%、混変調IMD=0.00005%) の高い性能を示すこのデバイスにより、本機では0.005%以下の低い歪率を実現しました。
本機はD.Box等のtoneCapsule製F-Module適用製品に組込んで使用します。また、ユーザー様機器に組込んでの使用も可能になる様にインターフェイス仕様と取付け寸法をマニュアルに記載しています。なお、紙媒体のユーザーマニュアルを別料金(500円)としています。
殆ど論じられることのないクロスーバー・ネットワークの減衰スロープに由来する音質の違いを体感することは新鮮な体験となるでしょう。プロフェッショナルなアプローチによりカプセライズした機能をオーディオを愛する方、音楽を愛する方に供給します。
型名 | 概要 | 価格 |
HP-A1 | ハイパスフィルター機能を有するF-Module | 10,900円(税込11,990円) |
HP-A1マニュアル | ユーザーマニュアル | 500円(税込550円) |
HP-A1カタログ (0.14MB)
HP-A1ユーザーマニュアル (0.66MB)
HP-A1設定一覧表 (0.03MB)
次の資料はスピーカーからの出力される音波の合成特性をまとめたものです。これを参考に乱れのないクロスオーバーを構築してください。
エレクトリック・クロスオーバーネットワーク応用ガイド (0.69MB)