on Capsule そして toneCapsule

RCAプラグを用いたラインケーブルにおいて平衡(バランス)伝送を行います。プラグを除いた範囲において信号伝送に用いる2線を対称な構成としています。
- 低音から高音までのあらゆる帯域の偏りを持ちません。このため、鑑賞する音楽の印象に影響を与えることがありません。
- 設置した後のケーブルの曲げによる影響や振動による影響が小さく、安定した  音質をもたらします。

従来ケーブルからの当製品への変更では、低音楽器の音の明瞭さの向上や中高域の演色の少なさに気づかれるでしょう。
当ラインケーブル ON8412WRC は向きを持っています。ケーブルに付けた表示に従い設置してください。

シールドを含む信号路の構成を電気回路上の視点から見直し、ブラッシュアップすることにより生まれたラインケーブルです。

・図1に示す従来のラインケーブルでは信号電流の往路をケーブルの芯線、復路をシールド線としていました。
　- この構成では芯線とシールド線の間に音楽信号による電磁力(ローレンツ力)が発生します。これは外周の電流路を膨張させる力です。また、信号電圧に影響を受けて絶縁材の特性も変動します。これらは音楽信号を変調させます。
　- 空間に電気的に浮いている送信機器(ソース側機器)と受信機器(アンプ側機器)は個々に電位の揺れを持っています。これによって発生した微弱な電流が往路、及び復路に共通に流れます。往路、復路が異なる導電性を持っていますので、この微弱な電流は電圧に変換されてしまい、信号電圧に重畳します。

・図2に示す当ラインケーブル ON8412WRC では信号電流の往路、復路に芯線のペアを用いています。更に、上流側ケーブル末端に抵抗器を挿入し、シールド線を信号ラインから電気的に分離しています。
　- シールド線に信号電流を流さない構成、信号電流の往路、復路に同一条件のペア線を使用する構成を採用することにより、従来のラインケーブルがもつネガティブ要素を解消しています。
　- 上流側ケーブル末端に抵抗器は音質のチューニング要素にもなっています。ON8412WRCでは最上の音質に追い込んでいます。

・多様な線材が存在しますが、比較検聴の結果、マイクコードであるBELDEN製 8412 を採用しました。近年の録音技術の向上や音楽媒体の発展とともに、低音楽器の質感をよく伝える音楽ソースが増えてきました。低重心な音であること、豊かな倍音を確実に伝送できることを評価しています。

・RCAプラグにはNeutrik(ノイトリック)社の派生ブランドである REAN製の NYS352BG を使用しています。コストを抑えつつも確実な接続を実現してくれます。Neutrik社の長年のノウハウが詰まった丁寧なつくりが行われています。

・多種のハンダを比較、吟味し銀、銅入りの組成をもつ鉛フリー・ハンダを採用しました。美音、かつ帯域バランスが良い音の伝送に貢献しています。

ノーマルモデル(ON8412WRC..上の写真左)と、プラグ取付け部分の被覆を強化するためにチュービングを行ったプラグ取付け部強化モデル(ON8412WRC(F)..上の写真右)を設けています。プラグ取付け部強化モデル ON8412WRC(F) は当サイトからの直販のみとなります。購入をご希望の場合はお問い合わせのコーナーからご連絡ください。

受注後に組み立てて出荷するクラフト・ケーブルです。